2月12日、東京・学士会館において、日中関係学会の新春講演会ならびに「第一回宮本賞」表彰式が開催された。
最初に、元駐中国大使・日中関係学会会長宮本雄二氏が「2013年、中国の展望と日中関係」と題する講演を行い、その中で「『柔らかい手』と 『硬い手』を持って、『戦略的互恵関係』を安全保障面で補強し、『新しい時代の新しい日中関係』を再構築する」必要性を力説された。
また、今年度から創設設された「第一回宮本賞」(大学の学部生・院生を対象に、日中関係をテーマとした論文を募集、最優秀賞には10万円、優秀 賞には1万円を授与する)の表彰式では、中国人留学生・謝宇飛さん(日本大学大学院商学研究科博士前期課程2年)の「アジアの未来と新思考経営理論ー『中 国発企業家精神』に学ぶもの?」が最優秀賞に選ばれた。本論考は、改革・開放政策以降に活躍した中国企業家に焦点を当て、彼らの社会性への意識を析出する ことにより、新しい経営理論が開拓される手掛かりになる可能性があることを説いた労作であり、意欲的で独創性のあることが高く評価された。

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